組み方
相手の柔道着のどこをつかんでどう組み合うかが組手です。柔道では、相手と組んではじめて技をかけることが出来るので、しっかり基本の組み方を体得する必要がありますね。
柔道の技によっても組み方は変わってきますが、基本は自然体で互いに向き合い、一方の手で相手の襟の胸の上のあたりを握るのが釣り手になります。
そして、もう片方の手は相手の肘の外側の袖を持つ。これが引き手になります。
この時に、双方の釣り手が右手になる組み方が右組み、左手になる場合を左組みと呼びます。
組み方には、こうしなければいけないというものはなく、相手の姿勢や身長、かける技によって自分のやりやすいように組み方を決めます。
柔道初心者や女子選手は、握力が弱い場合が多いので、柔道着の芯を力を入れてしっかり握っておくことが大切です。ですが、肩や腕に力が入りすぎると動きづらくなるので、親指側はやや軽く持ち、小指側に力を入れて握るようにすると良いでしょう。
相手との距離は、両肘を少し曲げて、ちょうど手が届く程度が適当です。手はつっぱらないようにして脇を軽く締めます。また、柔道初心者に多いのが、袖の中に指が入ってしまう事です。試合では反則を取られてしまうので注意しましょう。
その他にも、実践的な組み方の応用として、どちらか一方が右自然体、もう片方が左自然体で相対するケンカ四つを覚えると良いです。
初心者のうちは、自然体で相手と対した状態から技をかけることになりますが、中級者以上の選手同士の試合になると、どちらともつかない体重移動が勝ち負けに直結する場合が多く、ケンカ四つと呼ばれる組み方で相対することが多くなります。
柔道初心者は、このケンカ四つから上手く技をかけることが出来ないで四苦八苦している選手も多いので、しっかり練習しておくことが大切です。
いずれにしても、自分が一番力を出しやすい組み手の形は、練習をしていくうちに徐々に分かってくるものです。はじめはしっかり柔道着を握って、右手で押したら左手は引く、左で押したときには、右を引くと言うように両手の使い方を覚えるようにしましょう。
袖の握り方
中指、薬指、小指の3本を袖にひっかけ、人差し指を添えて道着を手元に引き寄せ、ゆるみがないように握ります。
襟の握り方
中指、薬指、小指の3本できつくしっかりと襟を握り、人差し指と親指を添え、手首を立てて親指側に少し曲げるようにします。
釣り手と引き手の握り方のコツや、組み手の応用を分かりやすく解説!